📌 スタートアップコミュニティ 씬디스 (seenthis.kr) ミン・グァンソク代表インタビュー

📌 スタートアップコミュニティ「seenthis.kr」ミン・グァンソク代表インタビュー

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「スタートアップは孤独だ、その孤独を和らげるプラットフォームを作りたいと思った」

記者：代表、seenthisの出発点となったフレーズが「スタートアップは孤独だ」という言葉でしたが、どのような意味だったのでしょうか？

ミン・グァンソク代表：起業してみると、一人で悩み、失敗の重さも一人で背負わなければならない瞬間が多くあります。「孤独だ」というのは、単に人がいないということではなく、自分の問題を理解してくれる通路がないという意味でした。その孤独を和らげるコミュニティが必要だと考えました。

記者：10年間で4回の起業を経験されたと伺いました。失敗と成功の経験がseenthisにどのような影響を与えましたか？

ミン・グァンソク代表：正直、成功よりも失敗から学んだことがはるかに多かったです。投資誘致の失敗、キャッシュフローの問題、政府支援事業の難関… こういった経験を通して、「誰に相談したらいいのか分からなかった」という空虚感が最も大きく残りました。seenthisはまさにその空白を埋めようとする試みです。

記者：最も孤独だった瞬間を挙げるとしたら？

ミン・グァンソク代表：実は、スタートアップを始める瞬間から孤独です。アイテムに対する確信を得る過程、開発過程、会社の運営、ミーティング、従業員との対立など、事業の様々な局面で孤独を感じます。今でも覚えているのは、投資ミーティングにたくさん行ったのですが、結果が良くない時に家に帰る道がとても長く、心が重く感じられ、非常に孤独に感じました。「これから何をすればいいんだろう」と途方に暮れました。その時、誰かの経験談やアドバイスが一つでもあれば、もっと孤独を感じなかったでしょう。

記者：seenthisを初めて企画したとき、最も重要だと考えた価値は何ですか？

ミン・グァンソク代表：「情報の共有」と「共感のつながり」です。誰でも簡単に質問し、誰でも答えることができる場を作るのが私の第一原則でした。スタートアップ情報を共有する団体チャットは多いですが、数百人、数千人が集まっている部屋では参加が難しく、少しでも見ないと数千件のメッセージが溜まります。自分が欲しい資料や会話に参加することが難しいですよね。それで、むしろ伝統的なコミュニティの必要性を感じました。

記者：代表が直接共有したノウハウの中で、最も反響が良かったのはどのようなコンテンツでしたか？

ミン・グァンソク代表：政府支援事業の公告解釈やIR資料の作成方法のような実務的な記事が反響が良かったです。スタートアップにとっては、すぐに活用できる情報が切実に必要だからです。特に、スタートアップ審査員として活動された方々の協力を得て、事業計画書とIR資料を検討したのですが、そのサービスは反響が非常に大きかったです。初めて事業を始める代表の方々から多くの助けになったというフィードバックをいただきました。

記者：コミュニティの中で特に活発な分野はどこですか？

ミン・グァンソク代表：支援事業トークとアイテム紹介掲示板が最も活発です。起業初期の企業にとって、政府支援事業は、生き残りを左右する領域だからです。スタートアップの代表の方々にお会いすると、ほとんど事業初期にアイテムの公開を非常に慎重にします。貴重なアイテムを奪われるのが怖い気持ちもあれば、評価されるのが怖いという気持ちもあるのです。しかし、スタートアップは結局、アイテムで語るしかありません。それで、アイテムを共有し、フィードバックをやり取りする文化が根付くことを願っています。

記者：企業情報検索、信用評価予測機能も印象的です。どのように企画されたのですか？

ミン・グァンソク代表：企業情報検索は、取引する業者の情報を少しでも知ることができるようにしたいと思って作りました。これもまた、スタートアップの代表の方々が難しく感じている部分だと見ていました。信用評価予測は、多くの起業家が投資家ミーティングを前に、「うちの会社の信用はどのように見られるだろうか？」と心配するので、それをデータで事前に見せることができれば、もっと準備のできた起業家になれると考えました。これからも、スタートアップに必ず必要なサービスを開発していく予定です。

記者：スタートアップ支援イベントも実施されましたね？

ミン・グァンソク代表：はい、設立3年以内のスタートアップに無料広告の機会を提供しています。サービスや製品がリリースされたばかりのスタートアップは、広報費が不足している場合が多いので、できるだけ助けたいと思いました。実際に、このイベントを通じて売上を伸ばした企業も出てきており、そういう事例が私たちにとって大きなやりがいになっています。

記者：SEOや広報戦略はどのように行っていますか？

ミン・グァンソク代表：有料広告よりも、検索最適化に集中しています。コミュニティ自体がコンテンツなので、検索さえしっかりつかめば、自然と流入してきます。

記者：「分からなければ質問してください、分かれば答えてください」というスローガンが印象的です。実際の運営にどのように反映されていますか？

ミン・グァンソク代表：コミュニケーションを強調するためのスローガンです。seenthisが伝統的なコミュニティサービスであるという点を象徴的に見せたかったのです。初心者からの質問も歓迎する雰囲気を作り、攻撃的な回答は規制するという原則を運営に反映しています。

記者：オフラインネットワーキングも計画していますか？

ミン・グァンソク代表：はい。スタートアップは結局、人の出会いから力を得ます。seenthisもオンラインから始まりましたが、オフラインイベントをぜひやりたいと思っています。実はseenthisは、「Have you ever seen this？」という質問から始まりました。スタートアップのサービスと製品を多くの人に知らせたかったのです。コミュニティを企画する前には、スタートアップ専門の展示会を構想していたのですが、金銭的な問題で実現できませんでした。しかし、いつかseenthisが成長して投資を受けることができれば、最初の支出として、一山（イルサン）KINTEX展示場を借りて、スタートアップたちが楽しく交流できるイベントを開きたいです。

記者：今後、最も成長の可能性があるコンテンツは何だと見ていますか？

ミン・グァンソク代表：アイテム紹介と業務トークです。アイテム紹介は、実際の投資につながる可能性があり、企業と投資家の両方の関心が高いです。業務トークは、事業を始めて実質的な事業を進めるのに役立つコミュニティに育てていきたいと考えています。

記者：AIや自動化技術をコミュニティ運営に活用する計画はありますか？

ミン・グァンソク代表：はい、現在seenthisの多くの機能でAIと自動化を活用しています。支援事業の探索、分析、要約、翻訳など、ほとんどのデータはAIで自動化されています。最終目標は、「AI秘書がスタートアップに必要な情報を先に教えてくれるプラットフォーム」を作ることです。

記者：seenthisのサーバーがノートパソコンで運営されていると伺いました。詳しく説明していただけますか？

ミン・グァンソク代表：他のスタートアップと同様に、私も非常に小規模から始めました。10年落ちのノートパソコンにLinuxをインストールし、自分の部屋の机の上でサーバーを作りました。初期にはデータもなく、訪問者も少なかったので、一台だけで十分でした。今はデータと訪問者が増え、無停電装置とDBサーバーを追加しましたが、それも中古のノートパソコンを持ち込んで設置しました。3年間、大きな問題なくうまく運営できました。大型クラウドの費用はスタートアップにとって非常に負担なので、このように始めましたが、今のところ非常に満足しています。

記者：最後に、5年後のseenthisはどのような姿でしょうか？

ミン・グァンソク代表：「韓国で起業すれば、誰もがseenthisを通る」という言葉が自然に出てくるようなコミュニティになりたいです。さらに、オフラインに拡張して、スタートアップネットワークのハブとなるのが夢です。