9月末までに「サムズクラブ（Sam's Club）新規入店オンライン相談会」を開催

健康食品、環境に優しい化粧品への関心が高まっている… 入店すれば中国全土に販売路が開かれる

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簡便調理冷凍食品を生産する中小企業A社は、中国での製品認知度が低く、通関手続きが複雑なため、中国輸出に苦労していた。 中国輸出の有効な方法を探していたところ、深センのサムズクラブに入店して中国全土に輸出をした企業の成功事例に触れ、「サムズクラブ入店 相談会」に参加した。KOTRA深セン貿易館は、A社の製品に対する市場性調査から、相談・通関までを支援した。A社は昨年上半期 サムズクラブへの入店に成功し、中国輸出は前年同期比で1800％も増加した。

化粧品を生産する中堅企業B社は、サムズクラブへの入店を希望していたが、購買担当者と会う方法がなかった。こうした困難を解消するため、B社は KOTRA深セン貿易館を訪れた。KOTRAは、サムズクラブとの協力ネットワークを活用して、B社の製品に適した購買担当者を繋いだ。 また、B社の製品の優位性と市場性を中国語資料にまとめ、購買担当者を説得した。B社は、サムズクラブの製造工場の現地調査を終え次第 入店予定だ。下半期から中国への化粧品輸出を予定している。

産業通商資源部（長官 アン・ドックン）とKOTRA（社長 ユ・ジョンヨル）は、中国の倉庫型大型スーパーマーケットのサムズクラブ（Sam’s Club）と手を組み、今年初めから 9月末まで「2024年サムズクラブ新規入店相談会」を実施している。中国市場への進出を希望する韓国の中小・中堅企業にとって サムズクラブへの入店は、効果的な方法として評価されている。サムズクラブに入店すれば、中国全土に大量販売が可能となるからだ。今年も 100社以上が今回の相談会への参加を申し込んでおり、サムズクラブの購買担当者が製品を審査し、一部の企業を選定して入店相談を進める 予定だ。

近年、中国の大都市を中心に、倉庫型会員制スーパーマーケットの成長が目覚ましい。その中でも、ウォルマート傘下のサムズクラブが最強だ。有料会員数は すでに400万人を超え、中国全土で40以上の店舗を運営している。サムズクラブでは、韓国の中小・中堅企業の生活消費財や 食品類を多様に販売している。KOTRAは2021年からサムズクラブ入店相談会を開始し、毎年韓国の中小企業はサムズクラブと 相当規模の入店契約を締結し、中国輸出を拡大している。

韓国の健康食スナックを生産する中小企業C社は、中国輸出が全く無かったが、昨年サムズクラブへの入店に成功し、一気に中国輸出を約 40万ドルにまで拡大した。同社は、韓国の中小企業にとって中国のサムズクラブの入店効果は非常に大きいと語り、生産工程から数段階の入店 審査が非常に厳しいものの、成功すれば製品に対する中国のバイヤーや消費者の視線が変わるという。

サムズクラブの購買担当者は、今年の中国の消費トレンドに合わせて、輸入を希望する商品分野をKOTRAに伝えた。第一に、健康食品と飲料だ。 中国の消費者の健康意識が高まっているため、低塩分、低糖質、安全、高品質な食品を求めているからだ。特に、1人暮らし世帯の増加に伴い、ミールキット、 冷凍食品などの簡便食品に対する需要も着実に増加している。

第二に、環境に優しい化粧品だ。化粧品市場の主要な消費者であるジウリンホウ（90年代生まれ）を中心に、化粧品の成分を徹底的に調べるようになったためだ。第三に、アウトドア製品だ。中国はアウトドア市場が成長の初期段階であり、消費者は独特なスタイルの製品を求めている。その他に ファッション衣料、ペット用品、家庭日用品などを挙げた。

サムズクラブの品目別の購買担当者は、韓国の中小・中堅企業と順次オンライン相談を実施する。

黄在元KOTRA中国地域本部長の説明によると、サムズクラブは、知名度の高い韓国製品だけを購入しているのではなく、品質が良く価格がリーズナブルな韓国の 中小・中堅企業の優れた消費財を積極的に購入しているという。サムズクラブに入店できれば、中国全土に大量販売されるため、韓国の 中小・中堅企業にとって非常に効果的な中国市場への販売ルート開拓方法だと語った。

ウェブサイト: http://www.kotra.or.kr

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